靱帯再建手術にあたってもう1つ重要なのは、病院選びだと僕は痛感しています。2002年4月、怪我をした時点、初めての大けがでした。もちろん、怪我や病院に関する知識なんて皆無です。なので、たまたま休日診療をやっている地元の病院で、診察を受け、手術を受けてしまいました。

 

 最初の手術は半月板切除の手術だけでした。中規模の病院で地元ではそこそこ評判のよい病院で手術自体は成功したようですが、リハビリの先生がいるわけではなく、メニューを組んでくれることもなく、主治医の指示(かなりおおまか)に従って自分で考えたメニューでスポーツジムなどに行きリハビリをするわけです。当然、中にはやっちゃいけないようなことやあんまり意味のないメニューもやってしまっていたわけで・・・。当然、膝の状態も悪くなってしまうことも・・・。それ以降その病院にいくのはやめました。今思えば、その病院で靱帯再建手術をしなかったことは、2年にわたる治療となってしまいましたが、良かったのかもしれません。後で分かったことですが、当時の僕の主治医は手の専門家でした。膝の専門医がいたにもかかわらず。許せん。。。

 

 それから前十字靱帯関係のHPを見まくりました。そこで僕がたどりついた病院というのが、スポーツ整形外科を持つ関○労災病院でした。これも後で聞いたことですが、「前十字靱帯の再建手術を行うにはここしかない!」というくらいの信頼と実績をもっている病院でした。Jリーガーや各種ナショナルチームの選手がこの病院で手術を受けたようです。やはりそういった実績のある信頼できる病院を選ぶことが重要です。大きな手術です。全信頼を寄せられる病院、先生でないといけません。

 

 もちろん、僕もこの病院と先生を選んで良かったと思っています。事実、術後の経過も順調です。はじめからこの病院に来ていれば僕の経過も大分違ったものになっていたかもしれません。これが少し残念です。

 

 ここで、この病院を選んだ僕なりのポイントについて書いておこうと思います。

 

・実績があること。

 これが何より重要だと思いました。手の専門家に膝の手術をされるようなことはあり得ません。

 

・家から比較的近いこと。

 あんまり遠いと通うのが大変だけど、北海道から来てるナショナルチームの人もいました。

 

・リハビリ科が別にあること。

 前回の教訓。リハビリは専門家の指導の下で行うべき。自分勝手なリハビリはかえって悪化させてしまうこともあります。

 

・術後、日常生活に戻るまでの期間が短いこと。

前回は「前十字靱帯再建手術の場合、入院期間が30日〜40日、歩けるまでに3ヶ月、走れるようになるまでに6ヶ月、スキーができるようになるまでは1年以上かかる」と言われていました。しかし、関○労災病院では、入院期間が3週間前後、実際歩けるようになったのは10日程で、1ヶ月もすれば日常生活が送れるようになっていました。術後半年でサッカーもしています。術後すぐにリハビリを行うことが良かったのかもしれません。

 

病院によってそれぞれ方針に違いはあると思います。僕の場合は上記のようなことにポイントを当てました。自分にあった治療をしてくれる病院を選ぶことが必要です。そして、分からないことや不安があれば自分の中にためておかず、医師やリハビリの先生に聞くべきです。それに応えてくれないような病院はいくら腕が良くても行くべきではないでしょう。靱帯再建は長い期間を必要とします。信頼できる病院と医師でないと長続きはしないでしょう。

 

蛇足ですが、病院に行く時は地元の診療所でも良いので、紹介状を書いてもらいましょう。僕の場合ですが、待ち時間もほとんどなく一番だとされる先生に執刀してもらうことができました。

 

※ しつこいようですが、本文章は僕という一個人の経験に基づいて書いているものです。参考程度にしておいてください。この文章をもってなんらかの不利益を被ったとしても、それは僕の関知しないところなのであしからず。

 

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